数値予報
コンピューターによって大気の状態を解析、予測して行う予報。現在の天気予報は、この数値予報が基本となっている。
大気をサイコロの形に区切り、その中の大気の様子を数値で表現したうえで、物理の方程式を用いて時間変化を計算することによって、将来の大気の様子を予測する。
サイコロの大きさが小さいほど、また、計算する時間間隔が短いほど、正確な予測が可能になるが、計算量が膨大になるため、その時代で入手できる最高速レベルのコンピューター(スーパーコンピューター)が使われる。普通のコンピューターで計算していると、実際の天気のが先に進んでいってしまう。
数値予報の原理そのものは、20世紀の初めには考えられていたが、第二次大戦後、コンピューターの発達によって、膨大な計算を高速で行うことができるようになって、初めて実現した。
コンピューターが出現する以前は、気象台の予報官の経験に基づいて天気予報が行われていたが、1980年代に入ってからは、数値予報が予報官の予報を凌ぐようになり、予報の基本となってきた。